早期教育

先日、昔のテレビの特集を見る機会がありました。早期教育についてのもので、公文式その他の習いごとをしている子供が出ていました。公文式は子供でも段階を踏んでやってゆけば、どんどん先に進んでゆけるし、成果がわかりやすいので早期教育にはよく使われるようです。5歳くらいで、高校生レベルの事をやっている子供達が出ていました。しかし、母親は皆それだけでは満足せず、音楽やスポーツなどもさせたりしていました。そして、それが子供のためと思いこんでいるようでしたが、私から見れば、虐待としか思えませんでした。普通の子供より早く勉強させて、一体何を目指すかという視点が欠けているように思いました。何かを習ってやるという事はあるところで終わってしまいます。その後は自分で考えてやってゆかねばならなくなると思います。勉強ばかりやっていては、そのギャップを埋める力が育たないような気がします。音楽やスポーツをしても、技術や知識は習っても、それを人生に生かして行く力は育っていないように思われます。指だけ動くピアニスト、テクニックはあるがその割に勝てないスポーツ選手。昔の放送なので、もうその子供達は成人になっているはずですが、その子供達のその後はよくわからないようです。検索しても出てこないので、今のところ話題になるような事はないようです。その後の人生についても特集を作るのが、そのような番組を放送した責任だと思うのですが。
 
なるようにしかならないとわかっていても 何とかしようとしてしまう
 
手を出してもうまくゆかないと思っていても 中々待つ事ができない
 
流れのままに 自然のままに 趣くままに
 
自分の計らいを捨てて まかせてみよう