世の流れ

先日の記事に、学術論文の検索サイトが料金をどんどん上げるため、大学図書館が悲鳴を上げているというものがありました。今、世界の学術論文は3つのサイトが独占に近い状態のようです。寡占状態になったので、談合的なものが働いているのかも知れません。本来、利用者の便利のために作られていたものが、金儲けの手段になり利用者を圧迫するというのは本末転倒でしょう。これは学術論文だけでなく、社会のあらゆるところで起ってきていることのようです。公的な機関がやっていれば目茶苦茶なことはしないでしょうが、私的なところがやると利潤追求に走ってしまいます。特に株式会社では株主の利益のためにやることになります。今、水道が民営化の方向になっているようですが、これも住民の安全や利益を無視したものになりがちなようです。情報も大手が独占するのではなく、無料開放の方向に進んで欲しいものです。企業の倫理観に頼ってよい時代ではなくなったようです。アメリカを始めとする軍事産業は世界平和ではなく、戦争の方向に進めようとしていますし、医薬品メーカーは病気をなくすのではなく、病気を作る方向に動くようです。