任期

最近は大学の教員にも任期が設けられることがあります。1年から10年くらいまであるようです。その間に、期待される成果を上げないと首になってしまう訳です。活性化されて、ええ加減にはやりにくくなるのはいいのでしょうが、変な成果主義になって、インチキがなされたり、姑息な手段が取られたりすることもあるようです。ただ、教員をしていて思うのですが、研究と教育を同じ教員がしないといけないというのは必ずしもよくないと思います。両者はかなり違った要素があるからです。研究は独創性や研究費を稼いだり、発表したりする能力が必要ですが、教育は辛抱強く教え、学生の成長を促してゆく能力が必要です。医学部では、更に臨床の能力まで必要とされるのですから、無茶苦茶な気がします。中小の私立大学は教育に重点を置く必要があるのかも知れません。重箱の隅をつつくような研究をいくらしても、紙と時間の無駄のように思います。ただ、私の習った教授は、結果ではなくその過程が大切であると。一生懸命やったことが後で生きてくるのだと。ただ、同じ時間を使うのであれば、ちゃんとした成果が出て欲しいものだと思います。今でも、海外への留学が盛んですが、やはり最先端の仕事をしている人の所に行けば、それなりの成果が得られる可能性が高くなるようです。まあどちらにしても、よい先生につくことが大切なのでしょう。