国家試験合格率

我が大学は、現在医療系と福祉系をメインにやっていますが、どちらも国家試験により資格を取ることができます。というよりも、福祉系は希望者だけが受験しますが、医療系は資格を取らないとどうしようもないのです。取れなければ就職の時に、その学科にいたことがかえって邪魔になってしまうでしょう。要するに資格が取れなかったことが分かってしまいます。だから、皆が国家試験を受験できるかというとそうではないのです。我が大学は定員割れしているので、基本的には余程ひどくない限り入学できます。しかし、入ってから余りについていけない場合は転学科を勧めているようです。あるいは諦めて中退になる場合もあるようです。そして、その後卒業の単位が取れず留年する者も出てきます。学力が低く、国家試験に合格しそうになければ受験させていないようですが、説得しているのか、卒業させないようにしているのかはよく分かりません。多分、留年という形ではないかと思います。合格しそうなレベルの者だけが初めて受験できるようになっているようです。それでも、合格率が低い場合もあります。新学科の初めての国家試験は合格率が余りに低く、余り公表されませんでした。国家試験がある場合に余りに成績のよくない学生を取ることは結果として無責任なことのように思われます。以前、新設の私立の医大が最初に国師を受けた時に、合格率が3割くらいで低いなと思っていたら、入学者の内卒業したのが6人に1人だったということを聞き驚きましたが、決して他人事ではなかったのです。入学の時にはその学科に行けば、資格が取れるものだと思っているのですが、本人が勉強しないと国家試験に合格できるはずがないことに気づいていません。本当は、その部分についての情報も公開しないといけないのでしょうが。