非常勤講師

先日、先輩から私立大学の非常勤講師の仕事を頼まれました。非常勤講師は割の合わない仕事だという先入観があるので、余りやりたいとは思いませんでしたが、先輩からの依頼なので断りにくいこともあり一応受けました。少し遠い場所にあるので毎週行くのはかなわないので、集中講義にしてもらおうかと思っています。集中講義は体力的にはしんどいでしょうが、毎週行くと通勤時間が往復で3時間くらいかかってしまいます。講義は1時間半でも半日仕事になってしまいます。まあ、これからの交渉次第ということになりますが、要求が通らないようなら断ろうかとも考えています。講義内容は今自分の大学でやっているものと同じなので新たに資料を作る必要はなく、若干の手直し程度でできると思っています。講義料は1回2万6千円前後とのことで、1年やるとテストもしたとして年間で80万円くらいでしょうか。非常勤講師だけで生活してゆこうとしたら4か所掛け持ちしてようやく年収300万円になるくらいです。交通費はどうなのかも分かりませんが。1年契約でしょうから雇用も不安定だし、健康保険にも入っていないので、1人で暮らすのも大変だと思います。これをずっと続けてゆくというのは精神衛生上かなりハードだと思います。まあ、このようなことをやりながらどこかに常勤のポストが空くのを待つことになるのでしょう。その間に業績もないと採用されないでしょうから本当に大変です。ただ、日本の大学は、特に私立大学はその犠牲の上に成り立っているのでしょうが。